看護師としてキャリアを積むメリットとデメリット

看護師になることのメリットを考える前に、医療分野という大きな業界に参入することになる、という事実に目を向けることは大切です。というのも、医療従事者の大半は、「誰か他の人の役に立ちたいから」という純粋願望を持っているからです。もっぱら、高い給料や職の安定さのためだけに医療サービスに従事する人は、今後就職したあとに仕事に満足できないという危険性があります。

【メリット】

他人の役に立てる

看護師は、ベッドサイドで患者の世話をするか、患者の権利のためにロビー活動をするかにかかわらず、他人の日々の生活の質を向上し、そのレベルを維持することを務めとしています。自分たちが奉仕する患者、その家族、そして地域社会の健康と福祉に貢献するという重要な役割を担っているのです。

需要が大きい

正看護師、つまり国家資格を持つ看護師は、全国各地で大きな需要があり、今後もその傾向は変わらず続くでしょう。米国労働統計局によると、正看護師の雇用は、2016年〜2026年の間に15%拡大すると予測しており、全職業の平均よりもかなり速いスピードで拡大しています。中でも、シカゴ・ネイパービル・アーリントンハイツ都市圏は、全米で最も正看護師の雇用が多い地域の一つとして分類されています。

高い給料が見込める

最近のYahoo Newsの記事によると、米国の看護師の平均年収は$63,000(約860万円)だそうです。これは世界平均年収$26,698(約365万円)の2倍以上となっています。さらに正看護師の収入は、たいていの場合、地方よりも都市部で大きくなることに留意すべきでしょう。米国労働統計局によると、先ほど挙げたシカゴ・ネイパービル・アーリントンハイツ都市圏で働く看護師の平均年収は、76,640ドル(約1,040万円)にものぼるそうです。

将来の可能性が大きい

一昔前だと、正看護師の主な雇用先は、病院しかありませんでしたが、今日の看護師は、航空機、クルーズ船、軍事基地など、さまざまな場所でその能力を発揮することができます。また、法医学看護、ホリスティック看護、情報看護、トラベルナースなど、看護師の中でも100を超える専門分野があり、その中から好きな専門性を選択することも可能です。つまり、看護師の働き方は無限大ということになります。

【デメリット】

身体的労働である

看護師、特に病院勤務の看護師の中には、足の故障や腰痛を抱える人が多くいます。というのも、介護士の役割も担う看護師は、ほとんどの勤務中、自らの足で動き回り、頻繁に患者を持ち上げ、身体を酷使することになります。この場合、動きやすい靴を必ず用意してください。足のトラブルを回避または軽減するのに役立ちます。また、正しいストレッチや運動も、腰痛を軽減するのに役立つことを覚えておきましょう。

労働時間が長い

一般的に、病院勤務の看護師は、12時間労働です。しかしながら、シフトチェンジの前に、患者に関する連絡事項が多くあると、1日最大15時間労働になる日もあり、心と体に大きな負担がかかる可能性があります。また、年功序列でない看護師ほど、夜間や土日祝日の勤務がより多くなるのも特徴です。

ウイルス感染の危険がある

看護師は、もちろんプロなので、細菌やウイルスを予防するための最大の措置を講じているかもしれませんが、患者と密接に関わっている以上、何らかのウイルスに感染する危険性は常にあります。最も極端な例を挙げると、血液感染している患者に刺した針が誤って刺さったり、体液が目に入ったりすることもありますが、ほとんどの場合、かなり稀なケースです。大半の病院では、このような最悪の状況を回避するために、洗浄や検査のプロトコルが厳しく定められているので、安心して勤務できるでしょう。